生活スタイルの変化

私の母は、60歳近くまでずっと働いていました。
小さいころは、家に母がいないのがとても寂しかった記憶があります。

私は、長女がおなかの中で5ヶ月の時まで仕事を続け、退職しました。
そして、年子で二女が生まれ、二人の子育てに丸はまりして数年過ごしました。
長女が年中、二女が年少で幼稚園に通い始めた時、社会復帰を考えました。
資格を取って、パート保育士として子どもたちが幼稚園から帰ってくるまでの時間、働きました。
時が経ち、娘たちが中3、中2になった年に、午後からの時間帯にシフトしました。
二人の娘たちはそれぞれ部活をしていて帰りも遅く、支障がなかったのです。
午後からの方が体は楽だったし、その時間帯を希望する職員は少なかったので、願ったり叶ったりでした。
朝起きて、家族を送り出すと同時に自分も仕事へ向かっていた日々に比べると、
午後からの出勤というのは実に優雅でした。
ゆっくり家事を片付けて、ピアノを弾いたり、お菓子を作ったり・・・。
思い出してもうっとりの日々です。

そして、いよいよ保育士としての体力に限界を感じ、引退したのが去年の夏でした。
仲のよい友達は「これを機に、少し仕事をせずに家でのんびり過ごせば?」としきりに勧めてくれました。
が、心の弱い私は、好きな仕事をやめるのに、「いつまでに辞めなければならない」という縛りが出来なければやめられませんでした。
そんなわけで、仕事を探しました。
体が楽な(?)仕事=出来れば座ってできる仕事=事務
というわけで、年齢的になかなかチャンスは巡ってきませんでしたが、何とか見つけました。
ようやく、○月△日までに辞めなければならない!となり、職場に退職を申し出ることができました。
実際、この退職が、自分の人生における「仕事をやめたたとき」になったと思います。

その後の仕事は、新卒で入った業界での仕事だったので、時代の流れによる変化に浦島太郎状態ではありましたが、それでもどこか懐かしく、多少の愛着を持って取り組めました。
立て込んでいる時に、一つ一つデスクの書類をさばいていくのは、ちょっとした快感でもありました・笑

その職場は、同年代の事務員が多く、それぞれ、親の介護やら、自分の体やら、いろいろと出てくる年代だから、お互いカバーしながら無理なく続けられるようにという考えで、人員に余裕がありました。
一人休んでも、それほど支障がない程度。
これは!!と思い、長いこと懸案事項だった、検査入院というのに踏み切りました。
入院期間が2,3週間ということは聞いていて、家庭のこと、そして職場のことを考えると、緊急でもない限り先送りしてしまいがちな性質の検査です。しかも、退院後の体力もちょっと心配です。
子どもは二人とも高校生。職場は余裕がある。今しかない!!

3週間の検査入院を終えて、すぐさま職場復帰しましたが、体の勝手が違っていました。
なかなか、入院前の状態に戻りません。
ぎりぎり働いていたのに、それ以下になると、しんどいな~~。
夫が夕食を作って片付けてくれました。

病状が進んだとか、そういうことではないのですが、この年齢の、この体質の私にとって、3週間守られた環境でぬくぬくとベッド上で暮らしたことが、ほんのちょっとマイナスに働いたようです。

「どうしても手放したくない仕事なのか?」
「今、私が働かなければ、食べていけないのか?」
どちらも答えはノー。
夫の勧めもあって(毎日夕食作るのは大変だもの~~~!)、退職を決めました。
なぜか、ひとつも迷わず、そして、何の縛りがなくても職場の長に申し出ることが出来たのは、もうすでに自分の仕事の幕引きが終わっていたからかな~と思わずにはいられませんでした。

さて、ブログでも何度かご紹介したことのある、我が家のホームドクター。
ここは、私の病気の専門とは違うのですが、娘の風邪薬をもらいに行ったついでに、先生に今回の一連の報告をしてきました!

検査入院したこと。診断がほぼ出たこと。そして、状態は変わらないけど、仕事を辞めたこと。

「それでいいんじゃない?自分に合わせて、生活のスタイルを変えていくというのは一番大事だよ~。ボクなんて、どんどん仕事減らして、こんなになっちゃって・・・笑」

このクリニック、私が初めて診ていただいたのは、なんと今から17年前のことでした。
その時は、木曜日と土曜日が午前のみの診療で、日曜がお休み。
それから、午前診療のみの曜日が増えていき、木曜日がお休みになり、今では、木・日お休みで、残りは10時~12時のみの診療です。
この日も私が最後の患者で、目的は娘の風邪薬だったので、「先生お疲れなら、お薬だけいただいて、私の話はまた後日にしますよ~」と奥様に声をかけていたのです。
「そうね~。先生に聞いてみて、疲れてるようならそうしてもらいますね~。」と奥様もおっしゃってました。

ところが、元気な声で私の名前を呼んでいただいて、無事、診察室に迎え入れてもらえたんです。
この、生活スタイルの話の時に先生がこうおっしゃいました。

「だって、僕だってあなたと同じ体質で、すぐに疲れちゃうんだもん。だいたいね、いつもはこの時間になるともう人に会いたくなくなるんだよ。でも、今日は元気なんだ!どうしてって?今日はね、心配していた患者さんが二人来たんだよ。そのうち一人は、少ーしよくなっていて、もう一人はすごくよくなっていてね。だから今日はほっとしたから、元気なんだ!!」

なんてこった!!先生、温かすぎる~~~・涙

お年はどうやら70歳を少し越えているようです。
ご両親はお二方とも長生きされたとのことで、
「遺伝子的には長生きできるはずなんだけど、職業柄神経磨り減ってるからボクは長生きできないと思うよ!」とおっしゃいました。
いえいえ、先生!!たくさんの患者さんのことが心配で、死んでなんかいられませんってば!

これから、定期的に専門医を受診することになるんですが、「そこで分からないこと、心配なことが出てきたら、いつでも相談においで!また一緒に考えよう!」
まったくもって、専門外なんですが、町のかかりつけ医とは、本来、このような役割をになっているのではないかと感じたひと時でした。
そういえば私は、四十肩のときもここに来て診てもらいましたっけ・・・笑

私が仕事を辞めてから、長女が体調を崩し1週間も学校を休みました。
そして先週は元気に過ごせてほっとしたのもつかの間。
今度は修学旅行を二日後に控えている二女がのどが痛い・頭が痛い・・・と。
今日は大事をとって休んでいます。
家にいられるようになったとたん、バタバタと・・・・笑

そんなわけで、生活スタイルが変わったという、ご報告でした!!

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Commented by ねこぴあの at 2016-10-13 12:47 x
思えば、神様のめぐりあわせかのような数日間でした。
あのときわたしも事例は違えど幕引きをしたのかもしれないと、記事を読んで思いました。

長い間本当にお疲れ様でした。
よいドクターとのめぐりあわせも神様の仕業かもしれませんね。
なかなかコメントできずにいますが、これからもずっと交流が続きますよう、願っています。

お身体大切に、ご家族と(わんこたちとも)、ピアノと仲良く、お過ごしくださいね^^
Commented by ina-kibi at 2016-10-13 14:07
ねこぴあのさんへ

コメントありがとうございます!

生活スタイルを変えるときって、おもいきりが必要というか何というかね・・・笑
そのことを「それでいいんだよ!よかったんだよ!」と言ってくれる方がいると、ほっとするんですよね~。

でも、冷静に考えると、その時々で暮らし方が変わっていくのは当たり前だったりするんですよね~。

ねこぴあのさんも転機を迎えられましたもんね。
それでよかった!と実感できる日がきっときますね!

年季の入ったホームドクターもうら若き専門医も、どちらもほんとうに個性的で信頼できるので私は恵まれてるな~と思っています。
感謝の気持ちを忘れずにいようと思います。
どの職業も、その人の持つ技は、その人の人柄、温かい心に支えられているのだと思う今日この頃です。

犬は毎日「ごしごしして~~~」(激しくなでなで&ブラッシング)猫は「遊ぼう遊ぼう!寝よう寝よう!」と誘惑してきますよ・・・笑
そんなこんなで、意外とピアノが弾けないのでした・笑
Commented by Nemup at 2016-10-16 14:33 x
こういうことって、決意だけでは進まないですよね。何かに後押しされて初めて、そっち側にいる自分を想像できるようになるみたいな気がします。
(そして、そっち側に行ってみると、どうしてもっと早くこっちに来なかったんだろうと思ったり・・しませんか?)

何があっても温かく柔らかく受け止めてくださるかかりつけのお医者様がいるのって、心強いですね。「一緒に考えよう」だなんて、泣きそう・・。
ワンちゃん猫ちゃんと楽しくお過ごしくださいませ~♪
Commented by ina-kibi at 2016-10-16 17:54
Nemupさんへ

コメント、ありがとうございます!

>こういうことって、決意だけでは進まないですよね。

なるほど・・・。
さすがNemupさん。深いですねさん・・・。

>何があっても温かく柔らかく受け止めてくださるかかりつけのお医者様がいるのって、心強いですね。「一緒に考えよう」だなんて、泣きそう・・。

そうですね~。とっても自然なんですよ、ご夫婦ともに。
きっと、先生が若いころに思い描いた、理想のクリニックになっているのだろうと思います。
出会えてよかったと、何度思ったことか・・・。

計算どおりに行かないことこそが人生かな。
そして、そこからまた計算しなおして組み立てていくというのもまた、人生の醍醐味かな・・・。
そういう余裕を持っていたいですね~・笑

犬も猫との暮らしも、まったく持って予想外ですしね・爆
いつも温かいコメント、ありがとうございます♪
Commented by 私はタワシ at 2016-10-19 09:14 x
いなきびさんこんにちは!
お仕事生活に幕を引いて新しいスタイルの日々が始まってしばらくたちますね。これまで本当にお疲れ様でした。新しい暮らし、最初はいろいろと想定外のこともあったりしたようですが、だいぶ落ち着いてきたでしょうか?

>計算どおりに行かないことこそが人生かな。
そして、そこからまた計算しなおして組み立てていくというのもまた、人生の醍醐味かな・・・。
→こういう発想ができるいなきびさんは本当に素敵です。運命に流されるのでも、また力んでそれに抗うのでもなく、自分らしさを保ったまましなやかに生きている・・・そんな印象を受けます♡

クリニックの先生とは長い間、すばらしい信頼関係を築けているようで何よりです。
先生がこれからもずっとお元気で、いなきびさんの心の支えになってくれますように祈ってますよ~(^o^)v
Commented by ina-kibi at 2016-10-19 14:20
私はタワシさんへ

タワシさんこんにちは!

>だいぶ落ち着いてきたでしょうか?

ありがとうございます!
そうですね~、もうちょっとかかるかな~?
何せ、娘が入れ替わり学校休んだり、振り休で夫やら娘やら家にいる機会が続いているんですよね~!

>→こういう発想ができるいなきびさんは本当に素敵です。運命に流されるのでも、また力んでそれに抗うのでもなく、自分らしさを保ったまましなやかに生きている・・・そんな印象を受けます♡

いやいやいやいや~~~
そんな優秀な人間ではないんですよ^^;
じたばた、どたばた、あっちぶつけこっち躓き、そしてけっこう運命に流されている気すらする~~・笑
ですが、「しなやかに」ということばは、とてもいい響きなので、これからの目標にしようと思います♪

>クリニックの先生とは長い間、すばらしい信頼関係を築けているようで何よりです。

そっか!タワシさんのことばに、改めて自分が先生に寄せる「信頼」というものを認識しました。
こう見えて(どう見える?)とても頑固で、なかなか人に本音を話さないし、自分の弱いところを見せない、野生動物みたいなところがあるんです、私。
ですが、聞かれてもいないのに、吸い寄せられるように訪れて、先生に何でも話してしまう。これぞ、信頼関係なんですね・・・。
先生ががっくり来ないよう、しっかり健康管理して、元気な患者(?)として長く通い続けられるよう、頑張ろうと思いま~す!
タワシさんが祈ってくださると、願いが叶いそうです~!!いつもありがとうございます!!
by ina-kibi | 2016-10-11 11:10 | その他 | Comments(6)

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