好きです

思い切って、弾けるはずもない曲に手をつけた。
大好きな曲だし、下手くそでもいつか弾こうって思ってたから・・・

名曲は、どんなにゆっくり弾いても、やはり名曲で、
16分音符4個の連なりにもドラマがあり、
山を上がって下りてくるあいだにも景色が移り変わり、
何度弾いても、飽きることがなく、
それどころか、弾くたびに引き込まれていく。

たまに、「本来こんなゆっくりな曲じゃない」ということを思い出すために動画を見る。
「高校1年の時にこの曲に出会いピアノが大好きになりました。」とコメントのついた動画を発見。おそらく若いお嬢さん。「今は音を並べるのに精一杯だけど、いつかは音楽的に弾きたい。」とも書いてあった。
彼女の演奏は、私のゴールのもっと向こう側にある、素晴らしいもの。
もちろん、人それぞれの目標がある。それでよい。
ただ単に、世代や、時間を越えて、こうして愛されている曲に、
自分の指で触れられたことが、やっぱりうれしい。

自分にとっての難所は、30小節目あたりからの、下りの部分。
それから、最後の1ページ。
音は覚えているのに、指が行かない、音が外れる、流れが止まる。
それでも、試行錯誤、日を追うにつれ、多少は改善はされているように思いたい^^;

名演を聞いているときには、転がりだしたら一気に最後まで転がりきる、その流れをうっとり追うのが精一杯で、味わいきれていなかった部分も、自分の指で楽譜をたどることによって見えてくる、聞こえてくる。
37~44あたりを弾くたびに、「下手くそ素人が弾けるような曲じゃないんだけど、弾いているとぞくぞくする。」と、友達に宛てて書いたメールの一文を、必ず思い出す。そう、そこを弾く度に、切なくなり、ぞくぞくするのだ。

いろんな考えがある中、自分なりのひとつの考えにたどり着いて、こうして、ピアノを弾いている。毎日、グランドのふたを開けて。猫に邪魔されて部屋から閉め出す日もあれば、膝の上に乗られてペダルを踏めずに練習する日も、楽譜をかじられて怒る日もある。そんなことを続けているうちに、私が練習をしている間、ピアノの上で昼寝をはじめる日も出てきた。

好き、という思いから、いろんなことが始まる。
例え離れても(長続きしない性格・・・・)、必ずまた、戻ってくると思う。
この曲は、私の「好き」の代表格だから・・・。




[PR]
by ina-kibi | 2017-06-16 11:08 | ピアノ | Comments(0)

日々の記録


by ina-kibi
プロフィールを見る